灯油が約5年ぶりの高値つける ガソリン価格も高騰
寒さが厳しくなる中、石油ストーブなど暖房器具の燃料となる灯油が、およそ5年ぶりの高値をつけている。さらに、年末年始の帰省ラッシュを前に、頭が痛いのが、ガソリン価格の上昇。このダブルパンチが、年の瀬を直撃している。
気温が低い日が続く日本列島。
そんな厳しい寒さに備える必需品といえば、暖房器具。
灯油を買いに来た人は、「エアコンだけでは寒いので、灯油使います」、「寒いから...、ガスより灯油の方が効き目があるので」と話した。
寒さが増すにつれて、需要も増える灯油の価格が、高騰を続けている。
灯油を4缶購入した男性は、2012年はあわせて7,000円台だったという価格が、2013年は8,584円にはね上がっていた。
灯油を買いに来た人は「(灯油の価格は)上がってますね。(灯油を家に持って帰って?)はい、暖まります。懐はさみしくなりますけど」と話した。
2013年に入り、灯油価格は乱高下。
2月に1,800円台まで上昇したかと思えば、5月下旬には1,756円にまで下落した。
そこから徐々に上がり、資源エネルギー庁が26日に発表した24日時点の価格は、1,869円だった。
これは、4週連続の値上がりで、2008年以来、およそ5年ぶりの高値となっている。
シンエネ八幡山SSの佐藤 大マネジャーは「去年と比べると、やっぱり数円高いですね。(お客からも)時々、『高くなったね』と言われます」と話した。
しかし、価格が上昇しているのは、灯油だけではない。
東京・世田谷区のガソリンスタンドでは、灯油が値上がりしているが、それだけではなく、ガソリンの価格も高騰している。
シンエネ八幡山SSの佐藤マネジャーは「夏くらいから、上がり傾向にあります。去年と比べると、10円くらいは高いように思います」と話した。
レギュラーガソリンの全国平均価格は、8月に入り、160円台にまで上昇。
一時、下落傾向にあったが、円安・原油高の影響で、再び上昇に転じ、24日時点の価格は158円10銭と、こちらも4週連続で値上がりしている。
年の瀬を直撃した、灯油とガソリン価格高騰のダブルパンチ。
頭の痛い話だが、ガソリンを節約するためには、どうしたらいいのか。
シンエネ八幡山SSの佐藤マネジャーは「不要な荷物は、あまり車に置かないで、軽くした状態で。あと、適正な空気圧を入れておいた方が、車の燃費にはいいと思います。用途に合うのであれば、(ガソリンを)少しずつ入れて走った方が、燃費にはいいです」と話した。
給油に来たドライバーは「わたしはいつも、満タンにしない。(車が)重いと、どうしてもガソリンをくいますから。まあ、節約ですよね」と話した。
年末年始の仕事納めや帰省ラッシュを控え、出口の見えない価格の高騰。
石油情報センターは、今後について、「原油価格も上昇しているので、ガソリンや灯油の価格は、さらに上昇する可能性がある」としている。
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リーマンショックの年で厳しいとき